メルマガ98

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

「森の駅発」メルマガ NO.98 2017 October

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 
★ 第26回森の駅発市民フォーラムご案内 西村 一孝
 「宮崎県の飫肥杉(オビスギ)で作る手回しオルゴール」
★ シリーズ「想いを形に」No.6 岡本 守生
 「木の住まいでの健康を楽しもう」
★ 世界の森文化 今月はJALカード会員誌アゴラ10月号の掲載記事を紹介
 「シェフと森歩き from Helsinki」森下 圭子(翻訳家)
★ 開発商品「命守(いのちもり)」と展示場のご案内 市川 皓一
 「日常生活も 健康 快適に住める 耐震シェルター・命守」
★ 新・連載エッセイ/山小屋登山隊レポート–2 大森 明
 「こんなところまで鹿の食害!」

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★ 第26回森の駅発市民フォーラムご案内 西村 一孝
「宮崎県の飫肥杉(オビスギ)で作る手回しオルゴール」
 ——心地よいなつかしい光景が思い浮かぶ、やさしい飫肥杉の音色——

今回は宮崎県在住の岩満國吉さんをお迎えして、地元飫肥杉の魅力を、
「オルゴール」を通じてお伝えします。

また、川越市在住のMaine(せき まいね)さんの、オルゴール演奏も
予定していますので、お楽しみにしてください。

日時 平成29年11月27日(月)18:30〜21:00
場所 ベニーレベニーレ 渋谷区神宮前4–31–10 YMスクエア原宿6F
定員 先着30名様(ご参加の意思表示を担当までお願い致します)
会費 3,000円(軽食・ドリンク付)
担当 森の駅発市民フォーラム委員会 西村 nishimura5114@yahoo.co.jp

※岩満國吉さんのご活動に関しましては下記ホームページをご覧下さい。
http://bio-bell.com/kizoku
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★シリーズ「想いを形に」No.6 岡本 守生
「木の住まいでの健康を楽しもう」

2014年7月末に発表された平均寿命は、男性80.21歳、女性が86.61歳。

これは死亡年齢の平均ではないことは承知していますが、
医療水準の向上などに合わせて、平均寿命は延びています。
この為に、医療費や介護費は50兆円も使用されているのが実情です。

また、平成22年に厚生労働省が発表した健康寿命は下記の通りです。
男性70.42歳 平均寿命との差 約10年。
女性73.62歳 同じく 約13年。

なお、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活出来る期間、
とありますが、病気を持っていても、人の手を借りず
自立した生活の出来る方は健康とみなされています。

さらに寝たきり老人の期間は、男性が5年、女性が7年と以前からの噂。
(出所不明)この噂と併せますと、平均寿命と健康寿命との差の約半分
の期間は、寝たきり老人と言うことでしょう。

この原因は何に由来するのでしょう?
是非解明して欲しいと思っています。

とりわけ、反自然的な衣食住と、不摂生な生活によるものが多い。
と判断していますが、学術的な根拠が欲しいものです。

生活生協等の市民運動を伴った活動で、
自然な食と衣については、自然への回帰が確認されていますが、
自然な住まいについては、まだまだこれからです。

住宅では未だ恰好や利便性を求める生活者・市民が、残念ながら多く、
木材もどきに囲まれて、化学製品や接着剤にまみれた24時間の生活が、
室内シックハウス症候群を含め、不健康をかなり招いていると思います。

しかし寝たきり老人に対する、過去の住まいの調査や、
科学的な実証実験がされていない現在では、説得力がなく残念です。

せめて、都会生活者だったのか、田舎の生活者だったのか?
コンクリートの住宅だったか、一戸建住宅だったのか? 
なお言えば、それは旧住宅なのか、新住宅なのか? 
等々のデータが欲しいものです。

                        …次号へ続く
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★ 世界の森文化
過日アゴラ(JALブランドコミュニケーション発行月刊誌)を読んでいたところ
フィンランドの森を楽しむ、短いけれども心惹かれる記事に出会った。
当メルマガ読者も興味を持つに違いないと、編集部へ転載許可のお願いをしたら、
快く対応、記事を書かれた森下圭子さんの許可までも得て下さった。感謝です。
森下圭子さんは、フィンランドが生んだ世界的ファンタジー童話ムーミンと、
その生みの親トーベ・ヤンソンの研究者として、すでによく知られています。
ヘルシンキに在住し、その生活や芸術の魅力を、様々なメディアを通して紹介、
映画「かもめ食堂」のアソシエイトプロデューサーもされています。
折しも今年はフィンランド独立100周年。日本でもフィンランド・デザイン展が
府中市美術館(9/9〜10/22)と宮城県美術館(10/28〜12/24)で開催されている。


「シェフと森歩き from Helsinki」森下 圭子(翻訳家)

 飛行機がフィンランド上空にさしかかると、眼下に森が広がる。森と湖
の国と呼ばれるフィンランドの人たちにとって、森は暮らしに欠かせない
存在である。もともと経済的にも森に頼っており、1950年代までは、実に
人口の7割以上の人たちが、酪農と林業で生計を立てていた。現在フィン
ランドの国土に占める森の面積は78%。これはヨーロッパ最大でもある。
時代と共に経済活動に変動があったにもかかわらず、森はいまだ圧倒的な
存在なのだ。

 森が今もなお大切に育てられ、人々の暮らしに欠かせないのは何故か。
理由の一つに「自然享受権」がある。簡単にいうと、誰が所有する森であ
れ、人々は自由にそこを行き来できるという権利だ。さらに誰の森であれ
毎年繰り返し実るもの――例えばブルーベリーなどのベリー類や、きのこ
なども自由に採っていい。

 戦後に人口が都市部に集中と、人々は、かつての暮らしを懐かしむよう
に、森の中に小屋を建てだした。電気も水道もない質素なものも多いが、
森で休暇を過ごすことを最高の贅沢とし、自然に近い暮らし方をすること
で、日常の疲れを癒すという。

 森での時間の過ごし方や楽しみ方は人それぞれだが、今「ちょっとこだ
わった贅沢な遊び方」が注目されている。プロの手を借りて、森を新しい
視点で楽しもうというものだ。

 例えば森を案内してもらいながら、ミシュランの星をもつシェフの料理
を、焚き火を囲んでいただく、というのもそう。

 マルクス・マウラヴィルタ氏は、フィンランドでミシュランの星を獲得
した二人目のシェフと言われている。彼がレストランを移るとミシュラン
の星がそちらに行くということで、“ミシュランシェフ”と呼ばれてきた。
フィンランドのトップシェフとして彼がこだわったのは、フィンランドで
最高の素材探しだった。

 もともと子どもの頃から森で過ごす時間が大好きだったそうだが、素材
を追求するうち、きのこやベリーやハーブなど、森に自生する食材を見直
すようになった。森の恵み、これぞフィンランドが誇るべき食材ではない
か。森をもっと本格的に勉強したい。氏はレストランという職場を去った。

 森について学び、ガイドの資格も取得したマウラヴィルタ氏は、鳥や草
花の名前はもちろん、食料飢饉の時に人々がどんな木の皮を使ってパンの
代用品を作っていたか、どんな苔をスープにしていたかを具体的に教えて
くれる。秋ならきのこがある。食用か否かを教えてくれるだけでなく、調
理や保存方法のアイデアなど、シェフの技を次々と教えてくれる。

 国や町が所有する森であれば、フィンランドではたいがい焚き火のでき
る場所がある。シェフとの森歩きの目玉はこれで、焚き火を使い、森の恵
みを使った料理を振る舞ってくれるのだ。メニューはガイドをお願いする
際に相談もできる。フィンランドらしい食材と森の恵みとお願いしてもい
いし、あるいは一緒に調理したければ、それも可能。

 フィンランドの自然を学びながら、森の恵みを使った一流の料理を堪能
できる時間。森と湖の国フィンランドならではの贅沢なひとときといえる
だろう。

JAL会員誌アゴラ(10月号)に連載中の、世界各地のライターが執筆するWorld Scopeという
コラムに、カラー写真と共に掲載されましたが、紙面の関係でテキストのみご紹介しました。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 
★ 開発商品「命守(いのちもり)」と展示場のご案内 市川 皓一
「日常生活も健康 快適に住める耐震シェルター・命守」

今まで3回にわたり、当協議会の健康住宅研究会が開発した、大切な家族
の命を災害から守るリフォーム商品「命守」を紹介してきました。最近は
いつ起きるか分からぬ不穏なニュースが多く、シェルター自体に多くの関
心が高まっていますが、シェルターの大事な点は生活圏にありいざという
時にすぐ避難できる事。そして庶民の財布にもやさしい事。
ぜひ一度「命守」をご覧頂き、既存の戸建住宅内に設置する特徴と
仕上がりの良さを皆様の目と肌で体感し、実感してみて下さい。
展示場はふたつの路線駅からも近く、アクセスの良い都内にあります。

『耐震健康シェルター・命守(いのちもり)』9つの約束

❶ 対耐震性 公的機関耐震実験済み。強固な木造モノコック構造。

❷ 耐炎構造 耐火ボードで外装包囲、地震後に発生する火災から
      延焼を防止。

❸ 煙害対策 床下給気ファンを標準装備、火災時の煙害にも安心。

❹ 価格150万円~ 高品質シェルターを組立費込の低価格で実現。

❺ 工事最短3日間 短期間の工事で、引越しの必要がなく合理的。

❻ 日本の森を守る 総国産材、林業に利益還元、国土を守ります。

❼ 低温乾燥木材使用 樹木本来の調湿機能と抗菌防虫で健康に。

❽ 鹿沼職人の伝統技術 仕上がり美しく信頼出来る日本の匠。

❾ 現有戸建住宅内にインセット 寝ている間の地震にも安心。

☞ その機能と仕上がりを 住宅内の設置で実際に確認!

■ モデルルーム展示場/旧渡辺邸 荒川区東尾久6−52–11
   *都電荒川線・JR日暮里舎人ライナー:熊野前徒歩2分。

■ 見学のお問合せ/木っず(鹿沼健康住宅推進協議会)
  Tel.0289-77-5810 E-mail: kkz@mr-woodman.co.jp

■ 商品詳細/森の駅発 健康住宅サイト → 耐震健康シェルター 
  http://www.moriniaisareruie.com/taishin.html



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★新・連載エッセイ/山小屋登山隊レポート–2 大森 明
「こんなところまで鹿の食害!」

南アルプス・三伏峠から烏帽子岳に続く登山ルートにある「お花畑」は
鹿除けの高い柵で囲われていた。

下界だけでなく、この標高2600m前後の高山帯でも鹿の食害は深刻だった。
資料を見ると1990年前後はこの付近では鹿の食害は目立たなかったが、
今では高い柵で囲って保護しないと
高山植物が鹿に食べられてしまうとのこと。

原因は、手入れが行き届かなくなった里山や休耕地で、
エサを十分に確保できて鹿が増えたこと、
地球温暖化による鹿の冬期死亡数減少と積雪減少による生息域拡大、
猟師の方々の高齢化による鹿の捕獲数減少など、
結局は人間の営みに影響されたものが多い。

思えば、昨年の南八ヶ岳縦走登山時にも
コマクサの群落は高い柵に囲われていた。
こちらも標高2700m前後の高山地帯。
生物多様性や生態系保全の観点からはもちろんだが、
やはり高山地帯には高山植物やライチョウが似合う。

南アルプスの雲上の尾根道が
鹿の糞と鹿が食べない草ばかりではガッカリだ。
当方は見たことはないが、食害が進むと
土壌流出・斜面崩落のリスクもあるらしい。

ちょうど先日、あるテレビ番組で見たのだが、
もし日本が山のない平坦な地形であったら、
もっと乾燥した気候の島になっていたという。

小さな島国だが、せっかく与えられた豊かな自然環境を
有害物質で汚したり、壊したりせず、後世に引き継いでいくのは、
山や森の恩恵を受けてきた者の役目だと思う。

しかし、登山時に四輪駆動ガソリン車でブイブイと林道を走って
地球温暖化に「貢献」している自分が後ろめたい。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★