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森の中でボーっとしているときにこそ働く脳

人間の脳の中では、様々な情報ネットワークが働いていますが、
何と、脳は、計算など何かの活動をしているときより、
活動していないときのほうがエネルギーを使うそう。

人間の脳は、体重の2%くらしかないのに、
体重の20%のエネルギーを消費。
そして、脳が活動していないときにたくさんのエネルギーが使われます。
活動時の何と約15倍ものエネルギーが、
脳がぼーっとしているときに消費されるそうなのです。

そのぼんやり時に働いているネットワークのひとつが、
最近注目のデフォルトモードネットワークです。
アルツハイマー病、統合失調症、うつ病、自閉症などの方は
この領域が健康な人と異なる働き方をしているそう。
アルツハイマー病の原因といわれるアミロイドβも
なぜか、このネットワークの領域にたまるそうです。

脳のネットワークの働きをバランスよく高めることが
健康の鍵になるようですが、世の中は逆行モード。
運動不足、糖や脂質の接種過剰、睡眠の質の低下、ストレス、不自然な暮らし方など
悪癖パターンの中で多くの人たちは生きています。
ゲーム中毒という病も増えています。
ゲーム中毒者と高機能自閉症の人には多くの共通した特徴がみられるそうです。

そこで……、森に出かけることで、問題解決です。
元林学会会長で、森の駅推進協議会の桜井尚武副代表によれば、
森を歩くと、体も頭も五感をフル稼働させ、
勘を働かせるので、
直観力を高めたり、サバイバルの訓練にもなるそうです。
そして、森でボーっとしていれば、
いい空気を吸えるし、デフォルトネットワークをバランスよく活性化することに繋がるかもしれません!
大人もこどもも森へときどき出かける習慣こそが
脳のネットワークを最大限に働かせることに!!!。
ということで、次号は、桜井副代表による、
森でのサバイバル訓練法などをお届け予定です。