ツーバイフォー工法の〇×

ツーバイフォー工法は2枚の合板を2インチ×4インチの間柱を挟んで釘で固めボード状にした工法で、日本の柱と梁の軸組みを基本にした工法と異なり、枠材と面材が一体となって面で支える北米で生まれた工法です。
工場生産により工期を短縮でき、組立ても易しいことから大手ハウスメーカーを中心に普及してきました。
デザインの自由度が高く、気密性も高く、地震にも強いという特徴があります。

しかし、長持ちさせるにはいくつかのチェックが必要です。
【長持ちしない家】で説明しましたが、
●日本の気候に合わない外材を使用していないかどうか。

●気密性は高いのですが、結露を防ぐようなつくりになっているか。失敗は設計段階ではわからず、建ててから数年後にわかる場合もあります。

●壁にはベニヤ板がよく使われますが、使用している接着剤は水分に弱くないか。

●シロアリ対策が十分に行われているか。

●高温乾燥させた木材を使用していないかどうか。

デザインの良さだけで決めてしまうと大きな失敗をしかねません。
デザインの自由度は高いのですが、壁量が多いので開放的な設計を損ねるという側面もあります。
また、リフォームの際に耐力壁だけは動かせないので注意が必要です。音がこもるという問題点もあります。