森林面積は減ってない

日本の森林は約2500万haです。国土面積に占める森林面積(森林率)は約67%で、先進国の中ではフィンランドに次いで2番目となっています。世界平均では約30%です。日本は世界有数の森林大国といえるでしょう。
日本では過去40年間森林面積の増減はありません。

なお、日本の森林のうち約1300万ha(約5割)が天然林、1000万ha(約4割)が人工林、残りが無立木地、竹林となっています。

しかし、放置されたままになっている森林が多いために、「森林を構成する木の体積のこと」を示す森林蓄積という指標では年々着実に増加しており、過去40年間で2.3倍に増えています。特に人工林では約5倍に増大しています。
人工林の森林蓄積が増え続けている理由は、戦後の拡大造林で植林した木々が成長し、収穫期を迎えているのですが、 外材(輸入材)が増えているため、日本の森林資源が使われずに、置き去りにされているからです。

森林を伐らないで守ったり、植えて回復しなければならないのは概ね海外(熱帯林)の事情で、日本とは異なります。今の日本では、成長した森林を活かすべき時代なのです。