メルマガ31

「木造建築でデトックス!&集中力アップ」…市民フォーラムのご報告から

前号メルマガの「木造建築に住むと頭がよくなる訳」では
集中力や眠気の原因にもな過剰なCO2を木が吸収してくれ
子どもの学力レベルが上がるというお話でしたが、
なぜ木はCO2を吸収するのでしょう・・・?
今回も、第12回の市民フォーラムでの
香りの図書館館長で東京大学名誉教授の谷田貝光克先生から
目からウロコのお話です。
レポーターは、森のアーテイスト大森明さんです。

木の校舎は、換気によって二酸化炭素を外部に排出しやすいということだけでなく、
木の構造が多孔質、すなわち穴がたくさんあいていて
表面積がきわめて大きいので、
そこに二酸化炭素をたくさん吸着するというメカニズムになっている。
たとえば、木材を床材として使うと
二酸化炭素の減った部屋になるということが実験で証明されている。
(実験詳細の説明がありましたが割愛します)

このように木が二酸化炭素を吸着するため、
コンクリートの校舎よりも木の校舎のほうが
授業中の眠気とだるさを訴えることが少なく、
集中力や注意力が増して、学習効果があがる。
実際、木材を多く使った部屋で一桁足し算をすると
回答がよりたくさん出るという調査結果も出ている。

また、木にはこんなすごい働きもある。
シックハウス症候群の主原因と言われ
ホルムアルデヒド(建物や家具の接着剤や塗料などから発生する)や
VOC(揮発性有機化合物=シロアリ対策の防腐剤などから発生する)を
木の匂い成分がよく除去してくれる。

木にはまだまだ驚きのメリットがたくさんあります。
=次号(来週発行予定)につづく=