メルマガ117

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「森の駅発」メルマガ NO.117 2019 May

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★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 市川 皓一
 「普段は寝室、書斎、オーディオ部屋に最適な、耐震健康シェルター」
★ 新・連載エッセイ/山小屋通信 大森 明
 「森に埋もれた遺跡」
★ 6月のご案内
「野外学習/小石川植物園」
★ 5月の報告 戸田 吉彦
 「東京大学演習林とは?」
▶︎ 岡本守生氏のシリーズエッセイ「想いを形に」はお休みさせて頂きます。ご了承下さい。

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★森の駅推進協議会・健康住宅研究会 市川 皓一
普段は寝室、書斎、オーディオ部屋に最適な、耐震シェルター


ご存知の方、ご覧になられた方も多いと思いますが、「耐震健康シェルター・命守」は、
「東京都主催の耐震キャンペーン」で何度も紹介され、「東京都耐震ポータルサイト」の
「耐震改修工法・装置」内でも、安価で信頼できる耐震構造木造住宅として推奨対象です。

一言で言えば、耐震健康シェルター「命守」の狙いは、生活拠点の屋内設置にあります。
そのため、主屋が潰れても安全な空間を維持するほど堅牢に作りました。
つまり、寝ている間に大地震が起きてもシェルターが寝室なら安心です。
さらに普段は、睡眠効果や学習・音響効果に優れたスギ・ヒノキの無垢材で豊かな生活。

他社に真似できない、耐震健康シェルター『命守』の4つの特徴。
1.「耐震健康シェルター・命守」の「耐震性」は、厳しい公的機関の試験で立証。
2.「延焼時の耐炎・煙害防止」を「標準装備」、地震二次災害へ万全な対策。
3.「3日で完成」の「短い工期」は生活したまま完成し、引越の煩わしさが皆無。
4.「木造家屋密集エリアへ早く普及」したい想いから、直販方式で「低価格」を実現。

■ 見学のお申し込み、お問合せは「木っず」(鹿沼健康住宅推進協議会)へ。
お電話: 0289-77-5810 メール:kkz@mr-woodman.co.jp
■ 商品詳細はパソコン、スマホへ「命守」と入力すれば検索できます。 
http://www.moriniaisareruie.com/taishin.html

耐震健康シェルター『命守(いのちもり)』の概要詳細
❶ 『耐震性』能公的機関耐震実験済み。強固な木造モノコック構造。
❷ 『耐炎構造』耐火ボードで外装包囲、地震後に発生する火災から延焼防止。      
❸ 『煙害対策』床下給気ファンを標準装備、火災時の煙害にも安心。
❹ 『低価格』150万円(組立費込)。低価格で高機能・高品質シェルターを実現。
❺ 『短工期』工事期間3日。 短期間の工事で引越しの必要がなく合理的。
❻ 『純国産』日本の森を守る総国産材。林業に利益還元、国土を守ります。
❼ 『健康』低温乾燥木材を使用。樹木本来の調湿機能と抗菌防虫で健康に。
❽ 『匠の技』鹿沼職人の伝統技術。仕上がり美しく信頼出来る日本の匠。
❾ 『住宅内』現有戸建住宅内にインセット。寝ている間の地震にも安心。

先ずはお電話でお問い合わせください。地震は明日かもしれません。
☎︎ 0289-77-5810

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★新・連載エッセイ/山小屋通信 大森 明
森に埋もれた遺跡 

寒い時期は低体温症や、遭難のリスクがある高い山へは行かないようにしているが、
下界の道路をジョギングしているだけでは、マンネリ化する。

そこで先日、森林ウオーキングと歴史散歩がいっぺんに楽しめるコースを歩いてみた。
山や森も好きだが、日本史好きなので気になっていたコースだ。
場所は多摩川南岸、稲城市から川崎市北部あたり。

この地域は多摩川に沿って台地が続き、遠くから見ると木や竹がこんもりと茂り、
雑木林の広がる小高い丘陵にしか見えないが、
林内に中世の山城跡や古墳が点在している。

遊歩道が整備されていて林内は歩きやすい。
ただ、ボーッとしていると山城跡や古墳を見落としてしまう。

古墳(円墳)は注意していれば形状で判別可能だが、
石垣が普及する以前の中世の山城は、「ここが竪堀」「ここは馬場跡」といわれても、
木や草に埋もれていてよくわからない所が多い。

冬場は少し見通しが良くなるが、いずれも何百年も経って木や竹が立派に成長し、
森に埋もれた遺跡になっている。
墳丘のてっぺんまで木や竹が生えている古墳を見ると、もう樹木葬のようだ。

造営当時はかなりの有力者だったはずだが、今では誰の墓か分からない。
山城のほうも何度か大規模な攻防戦がくり広げられ、
その度に犠牲者もかなり出たらしいが、今は木や草に覆われた静かな空間だ。

春には時折ウグイスの囀りも聞こえる。
古墳も山城跡も長い時を経て、
今では有力者の経済的成功や繰り返し起きた武力紛争のことなど超越したように、
森に埋もれている。

何だか森が全てを吸収して浄化したようにも見えてきた。
ふと、長い歴史を教訓にして今の社会はどれだけ「豊か」でマシな社会に
なったのだろうか、などと雑木林の中で考えてしまった。

写真/林の中の古墳(筆者撮影)

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次回野外学習『6月15日 (土) 』のご案内

人と樹木の理想の関係を都市の中の植物園から学ぶ野外勉強会シリーズ。
次回は小石川植物園で開催致します。講師は桜井尚武先生。

集合は小石川植物園の門の前に9時半、入園料400円。終了後は近くで懇親会を予定。

小石川植物園は、徳川期以来保護育成される樹木草本と庭園史跡があり現在は東大の研究施設。

場所:東京都文京区白山3丁目7-1 交通:都営三田線白山駅から徒歩8分 
次回もお楽しみに。お問い合わせと参加予約:Tel. 090-9156-1554(担当:戸田)

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★ 5月の報告 戸田 吉彦
東京大学演習林とは?

今月9日(木)東京駅八重洲口で森の駅推進協議会幹事会を開催。(出席者7名)
主な内容:「耐震健康シェルター・命守」の今後の成長戦略と展望について市川氏から報告。
詳しい内容は次号で稿を改め、市川氏からご紹介致します。

また「野外学習」の候補として、以前岡本氏が東大秩父演習林トレッキングを行なった実績をもとに、
あらためて酒井先生と桜井先生に秩父を含む全国の大学演習林のご検討を席上ご相談。
そのため、一昨年当会グランドフォーラムを開催した懐かしい弥生講堂に近い、農正門傍の資料館で、
演習林についての資料を入手。その中から一部を抄訳してここに紹介、情報共有とします。

■東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林の誕生と歴史

1890(明治23)年、東京農林学校が帝国大学に併合され農科大学が誕生。
1894(明治27)年、農科大学の附属施設として房総半島南東部の清澄の設けられた演習林が、現在の
千葉演習林であり、東大演習林の始まり、日本最初の大学演習林であり、120年以上を経て今日に至る。

引き続き教育研究の目的や森林の生態的特性を考慮し、1899(明治32)年の北海道演習林以降にも、
1902(明治35)年代々木演習林(1926年閉鎖)、府中演習林(1935年閉鎖)、台湾演習林、
1912(大正元)年江原道演習林、全羅南道演習林、1914年樺太演習林、1916年秩父演習林、
1922年生態水文学研究所(旧愛知演習林)、1925年箱根演習林、富士癒しの森研究所(旧富士演習林)
1940年熱帯林業研究所(海南島演習林)、1943年樹芸研究所が設置され、亜寒帯から亜熱帯まで、
海岸から亜高山帯にまでわたる広大で、世界的にも貴重で多様な森林資源が、教育研究に活用された。

第二次世界大戦後は、外地演習林は東京大学の管理の手を離れたが、1956年田無演習林(旧田無試験地)
の管理委嘱を任され、7演習林、約32,000haからなる現在の体制が整った。

■この100年を超える演習林の管理保全から得られる貴重な深林環境、技術、記録データ等、様々な財産
 を新たな時代へ向けさらに活用するための3つの使命=ミッション(東京大学演習林将来計画2007)

*大学教育:学部、大学院において、森林に関わる教育を行うと共に…その最適なフィールドを提供。
*研究:森林を中心とした自然環境および森林と人との関わりについての専門的研究を促進…記録を提供。
*社会連携:学校、生涯教育をはじめとする社会教育をより豊かなものにする仕組みとフィールドを提供。

■以上のミッションを実現するため理念としている3つのキーワード
 (東京大学演習林教育研究計画2011-2020)

1.「世界をリードする教育研究の森」 2.「たしかな技術で調えられる森」 3.「科学と社会をつなぐ森」

■演習林一覧/名称と所在地、社会貢献活動

□千葉演習林 千葉県鴨川市天津770 http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/chiba/
 全国高校生対象の森と海のゼミナール(千葉大海洋バイオシステム研究センター連携)を開催するほか
 通常立ち入り禁止の林道の区間一部公開や、演習林内を常時通行できる「関東ふれあいの道」を設置。

□北海道演習林 北海道富良野市山部東町9番61号 http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/hokuen/
 公開セミナー、大麓山ハイキング登山会を開催するほか、森林資料館、樹木園、自然観察路の公開など。

□秩父演習林 埼玉県秩父市日野田町1-1-49 http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/chichibu/
 一般市民向け体験型公開講座、一定区域のガイドツアーを開催。そのボランティア組織の勉強会を開催。

□田無演習林 東京都西東京市緑町1-1-8 http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/tanashi/
 一般対象の森林教室・公開講座・子ども樹木博士認定会開催のほか新緑や紅葉の美しい時期に休日公開。

□生態水文学研究所 愛知県瀬戸市五位塚町11-44 http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/eri/
 愛知県や瀬戸市との連携シンポジウム、ワークショップを開催。

□富士癒しの森研究所 山梨県南都留郡山中湖村山中341-2 http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/fuji/
 地域循環型「癒しの森」プロジェクトの森林作業を中心に体験型公開講座を地域住民に提供。

□樹芸研究所 静岡県賀茂郡南伊豆町加納457 http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/jyugei/
 年数回の、森林散策・野鳥観察など公開講座開催のほか、常時9時半から16時まで温室を一般公開。

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 森の駅推進協議会では、日本の森林産業停滞の解決へ向け、森の駅発と称し、
 下記の活動を行っています。あわせてご参照の上お役立て頂ければ幸いです。

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1「市民フォーラム」開催:
日本の森と日本の森が産み育てる国産木材、それを活かす健康な住環境をはじめ、
生活者の目線で市民の皆様の理解をすすめる講演会を広範囲な視点から企画開催。
内容や開催日など当メルマガ(下記3)でお知らせします。

2「健康住宅/森の駅発」の活動:
日本の森を元気にする!住む人を元気にする!住まいづくりのため集まったプロ
集団が「森に愛される家」を普及します。イベント情報もお届けします。
       http://www.moriniaisareruie.com/

3「メールマガジン/「森の駅発」メルマガ」発行:
フォーラムや研究会のお知らせを、原則として毎月1回発行しています。
このメールマガジンのお問合せはこちらまで:happysun9@gmail.com

4「フェイスブック」の発行:
森の駅発のフェイスブックでも発信しています。仲間を募集しています。
       https://www.facebook.com/健康住宅森の駅発-110930398990272/

5「ホームページ」の掲載:
上記の実績や森の駅推進議会全般については、森の駅発のHPをご覧下さい。
       http://www.morinoekihatsu.net/

○● メールアドレスの変更、メルマガの解除はこちらまで。
       happysun9@gmail.com

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